2012年11月30日金曜日

名シーン十傑・その1

名シーン十傑

10場面をピックアップできるかだけど。


出陣前のトルメキアにて。

「毒牙を抜いて参ります。」

クシャナの強さの根っこにある、芯の優しさを感じるシーンです。


母は謀略による服毒により精神をおかされており、

クシャナの分身であろう人形を抱いて、ただ怯えるのみ。


自身は政争の中に身を投げ打ち、母に安らかな日々を願う。


そして、この母娘のつながりは、

ナウシカとその母との関係にも類似しています。


一見不幸せな関係にも見えますが、

母を慕う娘の強い想いが感じられるところがです。


この1シーンを十傑のひとつと致します。




引用元:『徳間書店 ANIMAGE COMICSワイド版「風の谷のナウシカ1-7 宮崎 駿」』

2012年11月29日木曜日

あなたの親族に、オーマはいますか?

腐海の辺境に棲むうちの家族は?


◆むすめ(6才児)

ケチャです。年齢は達していませんが、

間違いなく成長過程でこうなります。

気が強く心の細いところ。


◆爺さん

城オジあたりから抽出するべきですが、

若い頃の調子の良さを想像するに、クロトワか?

ちょっと持ち上げ過ぎだが。


◆かみさん

クシャナに決定!

間違いなし。



◆そして、僕

アステル



う~ん。なんて素敵な家族なんだ。


しかし、皇弟ミラルパ似の親族なんていたら怖い。

とりつかれそう。


忘れていました。


◆むすこ(12才)

クイです。

出番すくないが、きっちり状況をバックヤードから見ていて頭は悪くない。

ちゃんと卵も産める。(♂だけど)


あなたの親族に、オーマはいますか?



引用元:『徳間書店 ANIMAGE COMICSワイド版「風の谷のナウシカ1-7 宮崎 駿」』

2012年11月28日水曜日

モデラー好みのするガンシップ

戦闘機モノだと、量産型もイメージありますが、

辺境の都市が保有するガンシップは、“一点もの”です。


文明の技術が失われ、オーバーホールされながら継承される機体。

工房都市のペジテの繁栄はそこにありました。

トルメキアのバカガラスや土鬼の浮き砲台にはない、

希少性のプレミア感に魅了されます。

モデラーならバキュームフォームから型をおこしたいところです。



トルメキアにはコルベット仕様の機体もあり、

各々の軍団所属の編成なども本編から読み取れると深まります。

第三皇子の重コルベットや第2軍のバムケッチなどなど。


原作者の絵コンテ等の資料から独自の考証をするのも面白そうです。




引用元:『徳間書店 ANIMAGE COMICSワイド版「風の谷のナウシカ1-7 宮崎 駿」』

ナウシカの登場人物ベスト5

アニメといえば、キャラクター。

ものによっては、メカニックデザインですが。

ナウシカの登場人物ベスト5っと。


「クシャナ」

断然のNo.1キャラ。当然、ストーリー上の“主役”です。

20年前から部屋にポストカードが貼ってあります。

家族の会話にも触れられることなく。


「森の人 セルム」

人類の境遇を受け入れる真摯な眼差しと行動力は、

真理の追究に向けられている。


「第三軍の将兵たち」

クシャナを慕う心優しい軍人。


「皇帝ナムリス」

ヒドラを従えた挫折の理想主義者。

クシャナとの馴れ初め(?)で外伝が描けそう。


「土鬼の軍司令官チャルカ」

クロトワよりもこっちかな。

身のほどをわきまえた現場監督。

世の中のミドルが皆こうであれば、組織は維持できる。


選にもれた方々、ごめんなさい。



引用元:『徳間書店 ANIMAGE COMICSワイド版「風の谷のナウシカ1-7 宮崎 駿」』

2012年11月26日月曜日

ユパの壮絶な最期

“腐海一の剣士”であり“ジルの旧友”は、

エンディングを見守るキャラと思っていました。


土鬼とトルメキア、というよりは、

ひとと、ひととの融和には、

それなりの大きな代償が必要ということでしょう。


手榴弾での左腕の爆破は、戦国武将の柴田勝家の爆死をも連想しました。

最終場面での、土鬼の戦士による串刺しは、まさに壮絶。


マニ族の僧正の死の場面と重なるシーンは、

「僧正殿よりあずかりし命」ともダブらせる死に様となっているのでしょう。


クシャナ姫の楯となったのは、時代の指導者を見極めていたんですね。


映画版では、ペジテのアスベルがユパに師事するようなエンディングでしたが、

剣の道で免許皆伝となるような若者は育成していなかったのでしょうか。


時代の橋渡しを果たした、“腐海一の剣士”に、合掌・・・。




引用元:『徳間書店 ANIMAGE COMICSワイド版「風の谷のナウシカ1-7 宮崎 駿」』

2012年11月25日日曜日

テトの大抜擢

キツネリスの“テト”は、いつからの登場かと思ったら、

ユパさまからお譲りされた子なんでした。


主人公のマスコット的な小動物は、アニメには多く登場しそう。

“カイ”と“クイ”は、家畜であり愛馬(?)の立場です。


“テト”はお話の終盤でとても重要な役割があります。

シュワ近くの廃墟にて、墓所へ向かう使命を思い出させたのは、

“テト”への慕情でした。


意外な、大抜擢と思います。


徘徊癖のある皇弟から都度守ってくれるのも“テト”だったから、

最後の面倒もみた、でよしか。




引用元:『徳間書店 ANIMAGE COMICSワイド版「風の谷のナウシカ1-7 宮崎 駿」』

2012年11月24日土曜日

オープニング

王蟲の抜け殻から、ガンシップのキャノピーに流用するくだりが、

一気にナウシカの世界に引きずり込まれる1シーンだ。


巨大産業文明が衰退した時代設定。

日本でもアメリカでも、アジアでもない、イスラム調でペルシャっぽい風景。


日本人が海外旅行に行って、Tシャツとジーパンで徘徊した時に感じるのは、

“日本の文化はアメリカなんだな。”ということです。

イスラム圏やインドとかでは明らかに、“よそ者”ですから。

ヨーロッパや韓国では多少は居場所あるように思っちゃっていますけど。


そして、森(腐海)と王蟲の登場。

暴れん坊のダンゴ虫の退治に使用されたのが蟲笛で、白いメーヴェと合わせて

ナウシカ・ワールドを、現存する世界感のように感じさせる。


イスタンブールに行けば、“なんかナウシカみたい。”と言ってしまう。



引用元:『徳間書店 ANIMAGE COMICSワイド版「風の谷のナウシカ1-7 宮崎 駿」』

2012年11月23日金曜日

“青き衣”から開始

アニメって、人生。

ナウシカ考でつづります。


いきなりですが、

「王蟲の体液と墓のそれとが同じだった・・・」件につきます。


漫画とアニメと原作小説とあるなかで、

最初に出合ったものが自分の“オリジナル”でないかと。


『ガンダム・×▽◎?×』も『鋼錬』も、ぼくはアニメでした。

少年ジャンプの全盛期を共に過ごしたものは、漫画からが多いけれど。

『レベルE』はコミック。『銀魂』は連載時。


『風の谷のナウシカ』は、もちろんコミックスからで、

全7巻は“永久書籍”として、

我が家に人知れず所蔵されています。


映画版でも印象に残る、“青き衣”が全編を通じて脳髄に染みわたります。

映画版では、森とひととの契約を示す意味合いできれいに完了していますが、

“青き衣”は、あのまがまがしいシュワの墓所とのつながりも明示しているのです。


ところで、最近のコスプレさん達の中に、ナウシカはいるのか。

コスプレにも、トラディショナルとか時代遅れとかあるのでしょうか。


引用元:『徳間書店 ANIMAGE COMICSワイド版「風の谷のナウシカ1-7 宮崎 駿」』